リサイクルと廃棄物の削減について学ぶ
注目ポイント
環境に配慮したホスティングを行うための簡単なアイディアをご紹介します
ろ過水の提供や、エコバッグの提供など、小さな工夫がプラスチック廃棄物の削減につながります
リサイクル専用のごみ箱を提供するようにしましょう
多くの観光地が、溢れかえってしまった埋立地や、不十分なリサイクル方法などに悩まされ、ごみの処理に苦労しています。毎分、ダンプカー1台分のプラスチック廃棄物が海に流れ込んでいます。つまり、1年間で約800万トン*のプラスチックが海に捨てられています。野生動物や環境への有害な影響から、プラスチックの使用をなるべく最小限に抑え、可能な限りごみを出さないことが重要です。
ホストのみなさまにごみの処理と削減に関する最善の対処法を学んでいただくため、Airbnbは世界規模で環境保護を推進する国連環境計画(UNEP)、および世界有数の環境保護団体である世界自然保護基金(WWF)と緊密に連携をしています。また、世界各地のホストコミュニティからいただいた、環境に配慮したホスティングを行うためのヒントも多数ご紹介しています。
廃棄物を削減する方法などについて、以下のアイディアをご参考ください。
使い捨てプラスチックを削減する
ウェールズ、ペンブルックシャーのスーパーホストAnnaさんとそのご家族は、2019年にプラスチックを使用しない努力をすることを決意しました。毎年少しずつではありますが、着実にプラスチックの利用を減らすことができています。
「私たちが提供する手作り石けんとシャンプーバーは、近所の素敵なお店で購入したものです」とAnnaさんは話してくれます。「手作り石けんの中に含まれる海藻も、窓から見える地元のビーチで採れたものです!」
プラスチックの使用を削減するそのほかのアイディアを以下にご紹介します。
- エコバッグを用意する。プラスチック袋は野生の動物に食べ物**と間違われ、誤飲される恐れがあります。再利用でき、洗えるエコバッグをゲストに滞在中利用してもらえるように用意し、プラスチック袋の利用削減を支援しましょう。米カリフォルニア州ハリウッドビーチのスーパーホスト、Tiffanyさんは、ゲストが外出先で買い物をしやすいように、買い物かごに早変わりするライナーバスケット付きの自転車を提供しています。
- 再利用可能なコップと保存容器を備蓄する。何度でも使える水筒やマグカップは、ゲストがお出かけする際にとても便利です。再利用可能なガラス製の容器があれば、残り物を保存したり、ピクニック用のお弁当を詰めたりすることができます。
- 詰め替え可能な容器を使用する。使い捨て容器の代わりに、詰め替え可能なハンドソープや食器用洗剤、掃除用品を選ぶようにしましょう。
- ろ過水を提供する。蛇口にフィルターを設置するか、フィルター付きのピッチャーを提供すれば、ゲストは飲料水を購入せずに済みます。「私たちのリスティングには水のフィルターシステムを完備しています」と話すメキシコシティのスーパーホスト、Omarさん。「このフィルターシステムが予約の際の決め手になったというゲストもいます!」
- プラスチック製のポッドを使用するコーヒーメーカーは使わない。ゲストにコーヒーを提供する場合は、使い捨てのコーヒーポッドの代わりに、有機栽培のシェードグロウンコーヒーなどをお選びください。シェードグロウンコーヒーは、森林破壊の脅威にさらされる昆虫や鳥類など、さまざまな動物にとって大切な住処となる樹冠の陰で栽培されています。
リサイクルの達人になる
ゲストの中にはリサイクルについてあまり知識がない人もいるかもしれません。また各地域によって、独自の規制があります。ゲストに地域に住む人と同じようにリサイクルに取り組んでもらうためのヒントをいくつかご紹介します。
- リサイクルの知識を深める。地域でリサイクルが許可されているプラスチックの種類を把握して、ゲストにリサイクルを促しましょう。
- ラベル付きのごみ箱を提供する。リサイクル専用のごみ箱を少なくとも1つ設置しておきましょう。紙やガラスなど、別々にリサイクルをしなければいけない資源がある場合、それぞれ専用のごみ箱を用意するようにしてください。
- わかりやすい指示を提供する:写真やごみ出しの例をハウスマニュアルに入れて、ゲストが簡単に参照できるようにしてください。
- リスティング内にメモを貼る:イタリア、ミラノのスーパーホストAntonellaさんは、ゲストのチェックイン時にリサイクルの手順を直接説明するようにしています。また、ルールを強調するための工夫をリスティング内にも取り入れています。「ごみ箱の近くにリサイクルの手順を説明した英語の資料を印刷して置いてあり、またハウスマニュアルにもルールについて明記しています」とAntonellaさんは話します。また、リサイクルのルールについての資料を地方自治体のウェブサイトから複数の言語で印刷しています。
次の記事:持続可能な観光を支援するための簡単な方法を学ぼう
*世界自然保護基金(WWF)著、『No Plastic in Nature: A Practical Guide for Business Engagement』(2019年2月5日発行)から引用
**世界自然保護基金(WWF)著、『60 Actions for the Planet』(2021年3月5日発行)から引用
本記事の掲載情報は、発行後に変更されてい可能性があります。
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