野外イベント会場
芦ノ湖
現地メンバー43人のおすすめ、
地元の人からのヒント
現在の芦ノ湖は、約三千百年前に誕生したと考えられます。 神山の中腹にある大涌谷から仙石原や芦ノ湖にかけての扇形をしたなだらかなスロープが見えます。これは今から約三千百年前に起きた神山の水蒸気爆発によって、神山の北西部が大きく崩れ、その土砂が仙石原方面に流れ下った跡です。 この時、仙石原には川(古い早川)が流れていましたが、山崩れの土砂が川をせき止めてしまったため、その上流に水がたまり、湖となりました。これが芦ノ湖です。長尾峠から見ると、この神山の山崩れの土砂が、ちょうど芦ノ湖の手前で自然の堤防(ダム)となっているのがよくわかります。 山崩れが今から約三千百年前に起こった手がかりになったのは、山崩れの堆積物から見つかった当時の樹木でした。これらは、神山周辺にうっそうと繁っていた樹木で、山崩れと共に仙石原一帯に流れ下ったものです。その樹木の放射性炭素年代を測定してみたところ、今から約三千百年前という結果が出ました。つまり、樹木たちが山崩れに巻き込まれ、堆積物の中に埋もれてしまったのが約三千百年前という事になります。これによって仙石原に流れる川がせき止められ、芦ノ湖ができるきっかけとなった年代がわかりました。 これらの埋もれ木は杉が多いことから、「神代杉」とも呼ばれ、中には直径が二mもあるような巨木も見つかっています。箱根町立郷土資料館に展示されている江戸時代の仙石原の絵図には、神代杉の出土地点が「埋杉掘候跡」として記載されています。神代杉は箱根細工の材料としても使われたので、地元の人たちは神代杉を掘って出荷していたようです。
現在の芦ノ湖は、約三千百年前に誕生したと考えられます。 神山の中腹にある大涌谷から仙石原や芦ノ湖にかけての扇形をしたなだらかなスロープが見えます。これは今から約三千百年前に起きた神山の水蒸気爆発によって、神山の北西部が大きく崩れ、その土砂が仙石原方面に流れ下った跡です。 この時、仙石原には川(古い早川)が流れていましたが、山崩れの土砂が川をせき止めてしまったため、その上流に水がたまり、湖となりました。これが芦ノ湖です。長尾峠から見ると、この神山の山崩れの土砂が、ちょうど芦ノ湖の手前で自然の堤防(ダム)となっているのがよくわかります。 山崩れが今から約三千百年前に起こった手がかりになったのは、…
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所在地
Motohakone
Hakone, Kanagawa