Airbnbのツールを使うことで稼働率が向上したリスティング管理者

10年前、パリにあるアトリエのロフトを改装し、旅行者向けに貸し出し始めた頃、AngieさんとChrisさん夫妻はゲストの集客に苦労しました。3つのオンライン旅行プラットフォームと自社ウェブサイトに公開しているにも関わらず、稼働率が50%を上回ることはほとんどありませんでした。

転機が訪れたのは5年前。ターゲット層を広げるべく7件の「Artisan Lofts Paris」をAirbnbに公開し始めたことで風向きが変わったのです。世界に展開するプラットフォームとあって、最新テクノロジーを使いこなす若いゲストの予約が次々と入るようになり、夫妻の推定では、稼働率はハイシーズンで約85%、冬のオフシーズンでも約75%と一気に跳ね上がりました。

「Airbnbの登場により、ホスピタリティ市場の顧客と旅行者の層が広がりました」と元PwC勤務のコンサルタント、Chrisさんは言います。「Airbnbは、その革新的なアイディアと技術、顧客体験といった面で業界のモデル的存在となりました」

Airbnbのプラットホームは、顧客の幅を広げられるだけでなく、古いベーカリーやデザインスタジオ、アトリエを改装したおしゃれなミニロフトの写真を美しく見せることができるため、AngieさんとChrisさんのような経験豊富なホストにとっては最適でした。ユーザーの目を引く写真ギャラリーでは、アールデコのポスターや、ミッドセンチュリーモダンな椅子、赤いチェックのベッドカバーなど、夫婦のセンスをアピールすることができます。さらに、パリの地元民が利用するショップや、レストラン、バーなどをまとめた自作のガイドブックで、ゲストにエリアおすすめ情報を紹介できる機能もAirbnbには用意されています。

「旅に行くのが大好きだから、ホスティングをしています」とChrisさん。「観光客としてではなく、地元の人たちのように旅を楽しむのが好きなんです。だから、ホスティングを通して、ゲストが現地の暮らしを体感できるようお手伝いをすることにしました」

「Airbnbは、ほかのプラットホームには今までなかった、クオリティが高いホストという新しいカテゴリを作りました」とChrisさんは言います。「リスティング所有者が自分自身を成長させ、その対価を得る機会でもあります」

Airbnbに参加する前、ChrisさんとAngieさんは、複数のプラットフォームと自社の予約ソフトウェアの予約カレンダーを同時に管理するのに苦労していました。「あの頃はまさに悪夢のようでした」と振り返るChrisさん。Airbnbでは、すべてのカレンダーを同期できるので、同じ日付に予約が重複することはありません。また、プラットフォーム上のヘルプページを読めば、Airbnbで業績を高めるための情報を入手できます。AngieさんとChrisさんの場合、最低滞在日数を短縮したほうがいいというヒントを読んで実行したところ、予約が増え始めました。

さらに、Airbnbの自動料金ツールも夫妻の業績にプラスに作用しました。このツールでは、季節や曜日、特別イベントなどの要因をもとに、1年先までの最適料金が表示されます。「Airbnbは、すべての小規模事業者にホテル並みのツールを与えてくれました」とChrisさんは言います。

夫妻はパリでの成功を受け、現在はポルトガルにもビジネスを拡大しています。Airbnbには補助ホスト向けのツールがあるため、遠く離れた場所からでも宿泊施設の運用を手伝ってくれるスタッフを雇用することができます。「補助ホストの制度ができたことで、運営のあり方が変わったと思います」とChrisさん。「Airbnbは、常に新しいことに挑戦し、一歩先を行く感じですね」

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