Airbnb.orgで難民ゲストを受け入れるための準備
注目ポイント
Airbnbは、Airbnb.orgでの滞在にかかる手数料を全額免除します
ゲストの方やAirbnb.orgが連携する非営利団体(該当する場合)と連絡を取り合うことで、ホストとゲスト双方にとって、よりスムーズに手続きを進めることができます
ホスティングを開始する前に、Airbnbの新型コロナウイルスに関する健康・安全要件を確認しましょう
新しい国に移住する難民や亡命希望者の方々は、書類作成や仕事探しなどのあらゆる対応に追われながら、新しい文化についても学んでいかなければなりません。多くの場合、Airbnb.orgが連携する非営利団体のケースワーカーは、難民の方々がこうした重要な手続きを行い、最終的な住まいを見つけられるようサポートを提供しています。それでも時に、難民や亡命希望者の方々は、このような課題を自分の力で乗り越えなければならないことがあります。
ホストのみなさまは、難民の方々が将来の計画を立て、通常の生活のリズムを取り戻すまで、一時的に新しい環境に慣れるための安全で快適な滞在先を提供することで、人生の岐路に立っている方々を支えることができます。
本記事では、人生を立て直そうとするゲストを受け入れるための準備に役立つヒントをご紹介します。こちらのヒントは、過去に難民ゲストを受け入れた経験のあるホストや難民ゲストの支援を行う非営利団体のケースワーカーの助言に基づいています。
1. 宿泊施設について詳しく明確に伝える
予約前に、Airbnb.orgが連携する非営利団体である国際救済委員会(IRC)やHIASなどのケースワーカー、または支払い済みの予約クーポンを受け取った予約検討中のゲストの方から、宿泊施設の詳細を確認するために連絡がくる場合があります。スムーズに対応するために、リスティングの記載情報が完全かつ最新のものであることを確認し、問い合わせには速やかに回答しましょう。
現在ウクライナの人々に影響を及ぼしているような難民危機の際には、滞在先の確保が急務であることを認識しておくことが重要です。Airbnb.orgの予約リクエストの中には、ゲストから最初の問い合わせを受けたわずか1~2日後に滞在がはじまり、そのまま30日以上の長期滞在になる場合があります。
予約手続き中、ホストのみなさまはゲスト本人またはケースワーカーに質問することができ、必要に応じて、専門のトレーニングを受けたAirbnb.orgのサポートチームに相談することもできます。
2. 難民ゲストには追加のサポートが必要な場合があることを理解する
連携先の非営利団体は、多くの場合、食事や移動手段など、日常生活に必要なサポートを行うと同時に、難民の方々が医療、就職斡旋、長期滞在先の手配といった重要なサービスを受けられるよう支援します。
再定住支援を必要とするウクライナ難民の方々が多くいらっしゃるため、このような支援サービスの需要も非常に高まっています。より支援を必要としている方々にサポートを提供できるよう、ゲストの方々に対して、基本的な手続きなどはまずご自身で行っていただくようお願いしています。
ホストのみなさまは、ゲストの方々が新しいコミュニティに馴染めるよう、任意で地域のリソースに関するガイダンスを提供することができます。
「母親モードにスイッチが入って現実的にあれこれ考えました。服は必要?冷蔵庫に食べ物を用意しておいたほうがいい?スーパーの買い物も手伝ってほしいんじゃない?って」と、カナダ・バンクーバー市のホストSarahさんは語ります。さっそく質問をまとめてゲストの担当である非営利団体のケースワーカーに送ってみたところ、「予備の毛布と子ども用の小さなおもちゃがあると、ゲストとなるご家族に喜ばれるかも」という返事が来たそうです。
カナダ・オンタリオ州のホストAdamさんは、ウクライナにルーツがあること、そして以前Airbnb.orgを通じて難民の方々を受け入れた経験を持つことから、ウクライナ紛争から避難する方々に早くから滞在先を提供しています。自身のお部屋と自身が管理する宿泊施設を提供しているほか、地元のお店や教会、ウクライナ人のコミュニティセンターで開催されている職能開発クラスなど、その地域にあるウクライナの文化やコミュニティを紹介し、ゲストの方々が生活を立て直せるよう喜んでサポートしています。「ゲストの方々にウクライナでは何をしていたのかを尋ね、それに合った正しい方向に導けるよう心がけています」とAdamさんは語ります。
3. プライバシーを尊重する
一般のAirbnbゲスト同様、求めるプライバシーのレベルは個人や家族ごとに異なります。ゲストが人目を気にせずリラックスでき、家族の絆を深められる空間(仕事部屋、裏庭、その他のスペース)を準備しておくことで、新しい生活にも馴染みやすくなり、歓迎されていると実感してもらえるはずです。
「(これまで受け入れた中には)水入らずで過ごしたい家族もいれば、話し相手が欲しい家族もいました。庭で会ったり、買い出し後の荷物運びの最中に顔を合わせればフレンドリーに接していましたが、なるべくそっとしておくようにしました」とSarahさんは言います。
4. 新型コロナウイルスに関連する健康・安全対策を遵守する
Airbnbでは、ホストのみなさまがより安全な滞在を提供できるよう、ガイドラインやプログラムを導入しています。主なポイントをいくつかご紹介します。
- 国・地域の法令やガイドラインで義務付けられている場合は、マスクを着用しソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保する
- ゲストの各滞在後から次の滞在までの間に、Airbnbの5段階からなる清掃スタンダードに従って清掃を行う
- 新型コロナウイルスに感染した人と最近接触した場合や感染症状が出ている場合は、旅行やホスティングを中止する
5. その他のリソースを確認する
難民ゲストの方々は、到着までに大変な苦難を経験されているかもしれません。難民の方々を取り巻く状況について詳しくお知りになりたい場合は、Airbnb.orgが連携する非営利団体がおすすめする以下のリソースをご参照ください。
- 難民の方々への対応について、詳しくはこちらでご確認いただけます
- 現在のウクライナ難民危機に関する情報は、Airbnb.orgの連携団体である国際移住機関(IOM)のウェブサイトでご参照いただけます
- アフガニスタンから避難する方々が直面している危機的状況については、Airbnb.orgの連携団体であるIRCのウェブサイトで詳細をご確認ください
よくある質問
ウクライナから避難する方々は、どのようにして一時滞在先を予約していますか?
個人または家族が一時的な滞在先を必要としていると判断されると、非営利団体のケースワーカーが滞在先の予約をサポートしたり、ゲストの方がご自身で一時滞在先を予約できるように予約クーポンが提供されたりする場合があります。
また、Airbnb.orgを通じて緊急宿泊施設の予約リクエストが届いた場合は、予約手続き中にホストの方に通知されることがあります。
難民ゲストの方々に滞在先を提供する場合、どのくらいの滞在期間を想定しておくべきですか?
Airbnb.orgの滞在先の予約期間は通常、数日間から数週間程度です。ただし、現在何百万人もの人々がウクライナから避難しているため、非営利団体や政府機関は多くの援助要請に対応しており、一部のゲストは30日以上の滞在が必要となる場合があります。
市町村によっては、難民の方々に滞在先を提供する場合、滞在日数の上限が免除されます。活動地域に適用される規制については、地域の関連当局にお問い合わせください。
難民ゲストの方々の滞在が終了した後はどうなりますか?
難民ゲストの方々は一時滞在中、長期滞在先を探すなど、新しい場所での生活を確立するために次のステップを計画している場合があります。
Airbnb.orgには現地の非営利団体と密に連携し、必要に応じて追加のサポートを提供する専門のサポートチームがあり、ゲストの方々はこちらのサポートチームに直接相談することができます。
前例のないウクライナ危機拡大に伴い、非営利団体は最も支援を必要としていると判断される人々に優先的に追加のサポートを提供する必要があります。そのため現時点では、すべてのゲストの方々に対して、長期的なサポートの提供を保証することはできません。
滞在終了時に引き続き一時滞在先が必要な場合、ゲストの方々はAirbnb.orgに連絡し、最長2週間の滞在先を追加でリクエストすることができます。
緊急滞在先を利用するための要件は?
Airbnb.orgは、危機対応や難民の再定住支援を専門とする非営利団体および再定住支援団体と頻繁に連携し、滞在先を必要とするゲストのニーズや利用資格を評価するなど、現地での支援を円滑に進められるよう取り組んでいます。
Airbnb.orgのゲストの方がご自身で一時滞在先を予約する場合は、本人確認を行うなどしてAirbnbアカウントを作成していただく必要があります。
Airbnb.orgでのホスティングは、スーパーホストのステータスにどのように影響しますか?
2022年4月1日のスーパーホスト認定審査(2021年4月1日から2022年3月31日までのデータを含む)では、以下のようになります。
- Airbnb.orgでの予約は、宿泊件数(または宿泊日数)の合計に加算されます
- Airbnb.orgの予約は、レビュー、キャンセル率、返答率といった、四半期ごとのスーパーホスト認定審査で考慮されるほかの審査項目には影響しません
難民ゲストの方々を受け入れる準備は整いましたか?拡大を続けるコミュニティに参加し、Airbnb.orgを通じて支援の輪を広げましょう。
注目ポイント
Airbnbは、Airbnb.orgでの滞在にかかる手数料を全額免除します
ゲストの方やAirbnb.orgが連携する非営利団体(該当する場合)と連絡を取り合うことで、ホストとゲスト双方にとって、よりスムーズに手続きを進めることができます
ホスティングを開始する前に、Airbnbの新型コロナウイルスに関する健康・安全要件を確認しましょう