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    救命治療を求めて1,300キロの旅

    オープンホームを通じ、自宅から遠く離れた場所でがん治験に参加した経歴を、ある男性が語ります。
    投稿:Airbnb2019年11月12日
    1分で読めます
    更新日:2020年12月7日

    注目ポイント

    • Airbnbは、がんサポートコミュニティと連携し、自宅から遠く離れた場所でがん治療を行う必要がある方々に一時的な滞在先を提供しました

    • ミズーリ州のある男性は、テキサス州に無料で滞在し、臨床試験による治療を受けることができました

    • 2011年に9か月の余命を宣告されたものの、治療後は寛解の状態が続いています

    オープンホームから「Airbnb.org」に

    Airbnbのオープンホームプログラムはこの度、内国歳入法典第501条C項3号に基づく非営利団体「Airbnb.org」へと新しく生まれ変わりました。これまでオープンホームのコミュニティを共に築いてくださったホストのみなさまに感謝を申し上げるとともに、次の新たなステージを一緒に迎えられることを大変うれしく思っています

    「あの旅がなかったら、私はもう5~6年前に死んでいたと思います」と語るのは、米ミズーリ州オザーク高原で余生を送る元エンジニアのBill Holderさん。「自宅のある一帯は携帯の電波も届かないような地域で、最寄りのスーパーは約65キロ先。地元には病院もありません」

    2011年のいつもと変わらないある夜、Holderさん(当時72歳)は何気なくバスルームの鏡をのぞいたとき、首の辺りにゴルフボールくらいの大きさの腫瘍ができていることに気づきました。翌朝、医師に相談したところ数名の専門医を紹介され、検査の結果、余命9か月未満の深刻な白血病と診断されます。

    「骨髄検査をしてみたら、85%ががんに侵されているという結果でした。骨髄にがんが広がり過ぎて、赤血球がつくれなくなっていたんです。余命いくばくもないと宣告されました」とHolderさんは当時を振り返ります。

    治療を求めて

    その2年後、世界最高水準のがん専門病院として名高いテキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター(ヒューストン)の医師団が、がん新薬の臨床試験を開始しました。この新薬は、成功すれば、Holderさんの身体の自由を奪っていた種類のがん治療に威力を発揮するものでした。しかし、臨床試験に参加するには、ヒューストンまで約1,300キロ移動し、治療中に滞在する宿泊施設、さらには事後検診の往復交通費も確保しなければなりません。

    延命の可能性は目の前にあるのに、費用が高すぎてどうしても手が届かない。それが現実でした。

    経済的なハードルを乗り越える

    かつて市長、市議会議員、地域コミュニティの学校理事を務め、「地域社会のために人生の大半を捧げてきましたが、今は妻と2人、社会保障の給付金暮らしです」と語るHolderさん。「ヒューストンの宿泊費は本当に大きな壁でした。でもどうしてもあきらめることができませんでした」

    何とか代わりの選択肢を見つけようと多くのエネルギーを調査に費やした結果、ついに道が開けました。「Airbnbががん患者に120万ドルの支援金を提供するという記事を、たまたま目にしたんです」とHolderさん。

    それはAirbnbが今年に入ってから、がんサポートコミュニティー骨髄移植・がん研究財団を対象に行った支援金提供事業のことでした。さっそく問い合わせてみたところ、がんサポートコミュニティーからカルテ開示同意書がすぐ届き、フォームに記入して申請したら、宿泊の補助金が交付されたそうです。「あのときは本当に命拾いしました」

    旅先の「わが家」で回復

    がんサポートコミュニティーから補助金を得て、Holderさんは愛犬を助手席に乗せて荷物を積み、ヒューストンまで12時間近く運転。病院から2ブロック先の高層アパートにチェックインしました。

    Holderさんにとり、そのお部屋がほっと一息つける場所になりました。

    「Airbnbの滞在先は動物園、ゴルフコース、公園を見下ろす居心地のいいお部屋でした。遠くから通院するのに比べたら雲泥の差です」とHolderさんは当時のことを語ります。モーテルほど離れていないため、治療のたびに車で往復する必要もなく、ゆっくり休養できました。「一番うれしかったのは、7階にあったウォーターベッド型マッサージ器。設定すると、温水の流体刺激で全身を上下にマッサージできるんです」

    辛い治療を乗り越えるときに、安らげる快適なお家があることほど心強いものはありません」と語るのは、ヒューストンでHolderさんの宿泊を受け入れたホストのKevinさん。「少しでも力になれたらと思って宿泊先を提供しているんです」

    日常生活のリズムを取り戻す

    治療から1年が経った2019年10月。Holderさんは再びヒューストンに戻り、医師団による術後検査を受けました。骨髄検査の結果に、Holderさんは飛び上がらんばかりに喜びました。がんはすべて消えてなくなっていたのです。うれしいニュースに生きる喜びと気力を全身で感じながら、ミズーリの自宅に帰宅。今では奥さんと、そしてコロラドからたびたび訪れるお嬢さんと3人、湖畔で過ごす時間を楽しんでいます。

    「私くらいの年齢になると、がんの治験で多くの人のために身を捧げるのもひとつの選択肢ですよね。結果うまくいかなかったとしても、みなそこから何かを得ることができます。医師と研究者にとっては効かないと知ることも大事なことですから」

    「オープンホームには感謝してもしきれません。このプログラムのおかげで治験に参加することができたのです」とHolderさん。「こうして生きていられるのも、医療と研究のおかげです。今後のがん治験でも、オープンホームは多くの人々を助け、問題解決に役立つことでしょう」

    お困りの方々に宿泊先を提供する拡大中のコミュニティに参加して、支援の輪に加わりましょう。

    本記事の記載内容は、公開後に変更されている可能性があります。

    注目ポイント

    • Airbnbは、がんサポートコミュニティと連携し、自宅から遠く離れた場所でがん治療を行う必要がある方々に一時的な滞在先を提供しました

    • ミズーリ州のある男性は、テキサス州に無料で滞在し、臨床試験による治療を受けることができました

    • 2011年に9か月の余命を宣告されたものの、治療後は寛解の状態が続いています

    Airbnb
    2019年11月12日
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