宿泊施設における一⁠酸⁠化⁠炭⁠素⁠中⁠毒⁠のリ⁠ス⁠ク⁠を減⁠ら⁠す⁠方⁠法

一酸化炭素検知器を設置し、リスティングページを更新してゲストに知らせましょう。
投稿:Airbnb2022年3月29日
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更新日:2023年8月29日

一酸化炭素を吸い込むと一酸化炭素中毒になり、命にかかわる恐れがあります。一酸化炭素検知器は、一酸化炭素濃度が高くなると警告を発します。

Airbnbでは、すべてのホストのみなさまに一酸化炭素の危険性を理解し、ゲストの安全確保のために一酸化炭素検知器を設置していただくようお願いしています。すでにリスティングを掲載している方は、Airbnbに検知器の提供をリクエストすることが可能です。

一酸化炭素とは?

一酸化炭素は無色無臭のガスです。暖房機器、コンロ、給湯器や携帯用発電機など、燃料を使用する家庭用の器具や設備から排出される可能性があります。木炭や薪を燃やした場合にも発生します。

屋内やその他の密閉された空間に一酸化炭素が充満し、それを人間やペットが吸い込むと、中毒症状を引き起こします。濃度の高い一酸化炭素を吸い込むと、死に至る可能性もあります。一酸化炭素は、炭酸飲料や消火器に含まれる二酸化炭素(CO2)とは異なる種類のガスです。

一酸化炭素検知器を設⁠置す⁠べ⁠き理⁠由

一酸化炭素は、検知器がなければ検出することはできません。一酸化炭素検知器を1台以上設置しておけば、一酸化炭素濃度が危険なレベルに達した場合、ゲストのほか、ご自身やご家族などにも警告を発せられます。

一般的な火災報知器は、一酸化炭素検知器の代わりにはなりませんが、両方の機能を備えた機器を設置すると効果的です。設置する製品を選ぶ際は、メーカーの製品ラベルを十分に確認してください。

リスティングに次のいずれかのアメニティ・設備が備わっている場合は、一酸化炭素が発生する可能性があります。

  • 石炭、ガソリン、灯油、メタンガス、天然ガス、石油、プロパンガスまたは木を燃料として使用する家庭用の器具・設備

  • 家屋に隣接したガレージ(オール電化された住宅も含む)

  • ドアや窓の付近にある発電機

  • ドアや窓の付近にあるガスまたは炭火グリル

  • 暖炉

国際消防長協会などの専門機関は、宿泊施設の各階に1台ずつ一酸化炭素検知器を設置することを推奨しています。

一酸化炭素中毒を防ぐ方⁠法

国際消防長協会は、一酸化炭素中毒を防ぐために、次のような追加措置を講じることを推奨しています。

  1. 検知器を月に一度テストし、正常に作動することを確認する。バッテリーはメーカーの推奨に応じて1年、5年、または10年ごとに交換する必要があります。検知器の裏面に記載されているメーカー指定の日付に加え、取扱説明書を読んで交換時期を確認してください。

  2. 器具や設備が地域の規制およびメーカーの取扱説明書に従って設置されていることを確認する。燃料を使用する器具・設備の多くは専門業者による設置が必要です。

  3. 燃料を使用する器具や設備を定期的に清掃し、点検する。暖房機器、コンロ、乾燥機、煙突、通気口などは定期的に確認する必要があります。これにより、器具や設備が正常に作動し、十分な換気が行われ、ひび割れやさび、汚れがないことを確認できます。

  4. 給湯器、コンロ、衣類乾燥機などの器具や設備に使用される排気筒やダクトを定期的にチェックし、通気が良好で異物が詰まっていないことを確認する。

  5. 暖炉を使用する場合は、ダンパーまたは通気口を完全に開ける。これは、薪やペレットを燃焼するその他の熱源も同様です。火が完全に消えるまで閉じないでください。

  6. 明確な手順をゲストに伝える。 リスティング内の器具やアメニティ・設備を安全に使用する方法について、ハウスマニュアルに詳細に記載してください。マニュアルを印刷し、中央のテーブルやカウンターの上など、ゲストが見つけやすい場所に置いておきましょう。

  7. 地域の消防署、警察署、近隣の病院などにつながる緊急時の連絡先電話番号をゲストに案内しておく

リスティングの更新方法

一酸化炭素検知器を設置済みであることをリスティングに記載することで、ゲストの健康に配慮するホストであることが伝わります。検知器を設置したら、リスティングの「防災設備」の欄に詳細情報を追加しましょう。追加した情報はリスティングページに表示され、チェックイン前にゲストが受け取るメールにも掲載されます。

また、ゲストは一酸化炭素検知器を設置しているリスティングのみが表示されるよう、検索結果を絞り込むことができます。そのため、一酸化炭素検知器を設置してリスティングページの情報を更新することで、安全性を向上させるだけでなく、予約数の増加にもつながる可能性があります。

こちらの記事では、一般的な安全ガイドラインをご案内していますが、すべてを網羅しているわけではありません。掲載する宿泊施設の特性を考慮した上で、地域の法令を確認し、消防の専門家に相談してください。

本記事の掲載情報は、公開後に変更されている可能性があります。

Airbnb
2022年3月29日
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