応急処置のヒント
Airbnbは、事故が発生したときのために、みなさまには備えを万全にしておいていただきたいと考えています。そのため、アメリカ赤十字社および国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)の協力のもと、一般的な安全ガイドラインをご用意しました。赤十字赤新月社のグローバル防災センターにより作成されたこのガイドラインは、191か国で適用されています。こちらのガイドラインで緊急時の対処法に関する基本情報を確認することはできますが、お近くで応急処置や心肺蘇生法の講習を受けることを強くおすすめします。
救急箱の準備または購入
ホストとゲストのために、救急箱を用意してください。ホストはゲストにその置き場所を伝え、ゲストもわからない場合はホストに確認しましょう。
常備すべきアイテム
お近くの薬局や診療所で赤十字社認定救急箱を入手し、次のアイテムが入っていることを確認してください。
- ラテックスフリー手袋2組
- 各種サイズのラテックスフリー絆創膏
- 各種サイズの滅菌ガーゼパッド
- 接着布テープ1個
- 各種サイズの包帯
- 伸縮包帯1個
- 三角包帯3~4枚
- 変形かつX線撮影可能な添え木(約90cm)
- 抗生物質配合の軟膏、クリーム、または創傷ジェル1本
- 密閉可能なビニール袋4枚
- 除菌シート5パック
- かみ砕けるアスピリン2包
- エマージェンシーブランケット1枚
- 人工呼吸用フェースシールド1個(一方向弁付き)
- ハサミ1本
- 経口体温計
- ピンセット
上記のアイテムの使い方を知っておくことは重要ですが、緊急時にあらゆる手順を思い出すことは難しいかもしれません。各国で赤十字赤新月社ネットワークが提供している応急処置アプリをダウンロードし、参照することをおすすめします。
緊急時の対処法:確認–電話–処置
基本的な訓練を受けたことがある場合でも、自分や他者の命を危険にさらさずに対応は救急隊員にまかせるべきですが、確認–電話–処置プロセスに沿って迅速に対処すれば、命を救える可能性があります。
- 確認:緊急事態かどうかを判断します。当事者と周辺の状況をチェックして、実際に危険な状態にあるか、苦痛を抱いているかどうかを確認してください
- 電話:事態が深刻な場合は、国が指定する緊急電話番号に躊躇せず電話してください
- 処置:患者に付き添ってバイタルサインを監視し、救急隊に情報を伝えます
応急処置の方法
救急隊員が到着するまでには時間がかかることがあります(特に道が混んでいる場合や遠隔地の場合)。以下に、待機中にできる応急処置について説明します。こちらは、すでに救援が必要であると判断し、緊急電話番号に電話したことを前提としています。
アレルギー反応またはアレルギー発作
花粉、虫刺されや噛み傷、ラテックス、ナッツ類・貝・卵・乳製品などの食品、特定の薬物は、重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)を引き起こすことがあります。
ホストとゲストが手元に用意すべきもの
- 救急箱
- 応急処置アプリ(該当国/地域版)
- エピネフリン自動注射器(ゲストのみ、処方されている場合)
応急処置の手順
- 症状を特定する。顔、手、足に発疹、かゆみ、腫れがないかを確認します。呼吸が遅くなっている場合は、気道の腫れによるものです。嘔吐や下痢を起こすこともあります。
- 最寄りの救急サービスに電話する。症状がある場合は、指定の緊急電話番号に電話します。アレルギー発作には緊急の医療処置が必要です。
- エピネフリン自動注射器を使う。ゲストにアレルギーの既往症がある場合、自動注射器を処方されている可能性があります。その場合は、必要に応じ、パッケージに記載の指示に従ってゲストを手助けしましょう。他者の自動注射器や、異なるアレルギー反応のために処方された自動注射器は使用しないでください。
- できるだけ楽になれるように手助けする。緊急隊の到着を待つ間は、落ち着けるように継続的に話しかけましょう。
- 行った応急処置の内容を救急隊員に知らせる。状況の詳細と、自動注射器を使用したかどうかを救急隊員に伝えます。
発作
- 発作を起こしている人がケガをしないようにします
- 押さえつけることは避けます
- 発作がおさまった後に、横向きに寝かせます
- 頭を後ろに傾けて、呼吸をしていることを確認します
糖尿病の緊急事態
- 甘くて糖分のある飲み物や食べ物をあげます
- 落ち着けるように話しかけてください。ほとんどの人は徐々に回復します
脳卒中・脳梗塞
- 半身に異常がないかどうかを確認します
- 両腕を上げることができるかどうかを確認します
- 聞き手が判別できるように話ができるかどうかを確認します
窒息
- 頭を後ろに傾けて呼吸できていることを確認します
- 気道が塞がっている場合は、気道を確保します
- 肩甲骨の間を5回叩いて、異物を取り除きます
- 腹部突き上げ法を5回行います
- 救急隊が到着するまで当事者から目を離さないでください
中毒
- 何をいつ、どれだけ摂取したかを把握します
- 無理に吐かせたり、何かを飲ませたりすることは絶対にしないでください
心臓発作
- 座れるように手助けします
- アスピリン(イブプロフェン系やアセトアミノフェン系は不可)を服用させます
- 落ち着けるように継続して話しかけます
外部出血
- 傷口を圧迫します
- 救急隊が到着するまで圧迫を続けます
骨折、脱臼、捻挫、肉離れ
- 患部が動かないように固定します
- 救急隊が到着するまで固定したままにしておいてください
頸部、頭部、脊髄の損傷
- 眠気、混乱、嘔吐がある場合、または身長の2倍以上の高さからの落下によるケガである場合は、救急サービスにその旨を伝えます
- 当事者を休ませ、じっとしているように伝えます
- 患部に冷湿布を20分間当て、10分間はずす処置を繰り返します
最初のうちは深刻に見えない可能性のある緊急事態
火傷
- 冷たい流水で少なくとも10分間患部を冷やします
- 患部をラップフィルムか清潔なビニール袋で覆います
- 子どもが火傷した場合、または火傷がひどい場合は、指定の緊急電話番号に電話してください
喘息
- 当事者が快適な姿勢で座り、(持っていれば)薬を服用できるよう手助けします
- 落ち着けるように話しかけます
- 発作がひどくなった場合や、薬で改善しない場合は、指定の緊急電話番号に電話してください
暑さ関連
- 涼しい場所に移動させます
- スポーツ飲料(炭水化物電解質)、ココナッツウォーター、牛乳で水分補給します。そのような飲み物がない場合に限り、普通の水を飲ませます
- できるだけ衣類をゆるめたり脱がせたりします
- 冷たい濡れタオルを当てます
- 団扇か扇風機を使い、水を霧状にして吹きかけます
- 反応がない場合は、指定の緊急電話番号に電話してください
寒さ関連(環境が原因のもの)
- 低体温(体温の低下)の兆候がないかを確認します
- 摂氏37度以下の水で当事者を温めます
- 圧迫しないように気を付けながら、毛布かジャケットで身体または患部を覆います
- アルコールやカフェインを含まない温かい飲み物を飲ませます
- 反応がない場合は、指定の緊急電話番号に電話してください
その他のガイダンス
緊急時の対応計画
体験中に自然災害やその他の緊急事態が発生した場合にに備え、体験に携わるゲストとホスト全員で緊急時の対応計画を立てておくことをおすすめします。
Airbnbが提供する旅行中のサポート
すべての体験で24時間365日対応のコミュニティサポートをご利用いただけます。また、ホストとゲスト双方に安心していただけるよう、体験補償保険のもとUS$1,000,000の賠償責任保険が適用されます(一部例外規定あり)。さらに、命にかかわる傷害が発生した場合に備え、Airbnbは救急医療機関とも提携し、医療救助を必要とする負傷者に対応できるようにしています。
パートナー免責事項
アメリカ赤十字社提供。©2021 The American National Red Cross 無断転写・転載を禁じます。
アメリカ赤十字社および国際赤十字赤新月社連盟の名称、記章は許可を得て使用されています。明示あるいは黙示を問わず、いかなる製品、サービス、企業、意見、または政治的立場も支持するものではありません。アメリカ赤十字社のロゴは、アメリカ赤十字社が所有する登録商標です。アメリカ赤十字社に関する詳細はredcross.orgをご参照ください。
緊急時には、直ちに最寄りの警察か救急サービスに通報してください。
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